オリジナルTシャツを作るときの生地のオンス(厚さ)の選び方
型くずれしない丈夫なオリジナルTシャツを作りたいなら、Tシャツ素材の生地の厚さ選びは非常に重要なポイントです。
Tシャツの厚さの単位「オンス」とは?
Tシャツプリント業者のウェブサイトで、いろいろなTシャツを見ていると、Tシャツのスペック説明欄などに「oz」という見慣れない単位があることに気づくと思います。
この「oz」というのは、Tシャツの生地の厚さを表すもので、「オンス」と読みます。オンスは質量を表す単位の一つであり、1オンスは約28.35グラムです。
尚、業者によってはTシャツの厚さを「ヘビーウェイト」や「ライトウェイト」という言葉で説明をしているところもありますが、これらの呼び方には明確な基準があるわけではないため、業者によって微妙に厚さが異なることがあります。
最もスタンダードなTシャツの厚さは5.6オンス
オリジナルTシャツの素材として最も人気があるのが、厚さ5.6オンスのヘビーウェイトTシャツと呼ばれるTシャツです。
十分な厚みがあるのでTシャツの下に着ているインナーが透けることがなく、何度洗っても型崩れしにくいのでとても長持ちします。
日本のプリントTシャツメーカーであれば、ほぼ全ての会社が取り扱っているので、初めてオリジナルTシャツを作る場合は、この5.6オンスのヘビーウェイトTシャツを選んでおけば間違いないでしょう。
- メリット
- ほとんど全てのTシャツ印刷サービスで取り扱っている
- インナーが透ける心配がない
- 季節を問わず一年中着られる
さらに丈夫さを求めるなら6〜7オンスのTシャツがおすすめ
スタンダードな厚さである5.6オンスのTシャツでも十分に丈夫ですが、6オンスを超える厚さのTシャツはそれ以上に丈夫に作られており、何度洗ってもヨレたりすることがなく、インナーが透ける心配もありません。
6〜7オンスのTシャツは、とにかく肉厚で頑丈なのが特徴であり、特に7オンス以上の生地は何年も着られるくらい丈夫ので、プレゼント目的でオリジナルTシャツを作る場合は、これを選べば長く使ってもらえることでしょう。
海外バンドのロックTシャツ、メタルTシャツにはこの厚さの生地が使われている事が多く、筆者が15年前に購入したSlipknotのTシャツは現在でも型くずれの気配など微塵も見せていません。
- メリット
- 洗濯強度に優れており非常に長持ちする
- インナーが透ける心配がない
- デメリット
- 生地が厚いため夏場は暑い
- 普通のTシャツよりも若干価格が高い
- 肌触りがゴワゴワと感じる場合がある
スリムで肌触りの良いオリジナルTシャツを作るなら3~4オンス
厚さが3~4オンスの厚さのTシャツはライトウェイト、もしくはスーパーライトTシャツなどと呼ばれます。
軽くてさらりとした着心地が特徴で、メーカーによってはスリムなシルエットや襟ぐりの大きく開いた女性らしいTシャツも作ることができます。
さらに、厚手のTシャツに比べて価格が安いというメリットもあるため、イベント用のスタッフTシャツなど、数回しか使わない場合に選ばれることが多いようです。
生地が薄いため、インナーが透けやすく、洗濯で型くずれしやすいという弱点がありますので、洗濯時にはネットに入れるなどして丁寧に取り扱う必要があります。
粗悪な品質のTシャツのことを「薄いペラペラのTシャツ」などと言いますが、薄い生地でも肌触りの良いシルクTシャツなどの高品質な生地もありますので、一概に「生地が薄い=安っぽい」というわけではないということ覚えておきましょう。
- メリット
- 軽くて肌触りが良い
- 比較的価格が安いものが多い
- デメリット
- 何度も洗濯をすると型崩れしやすい
- 薄い色の生地だとインナーが透けることがある
自分のワードロープから最適な厚さを選ぶ方法
どのくらいの生地の厚さが適切なのか検討がつかない場合は、自分の持っているTシャツで厚さを確認する方法があります。
市販されているTシャツのタグにはサイズと一緒に「5.6oz」などの厚さが記載されている場合があるので、それがわかれば「なるほど5.6オンスはこのくらいか」という具合に、実物でTシャツの厚さを確認することができます。
厚さの表記がない場合はそのTシャツの型番をネットで調べれば、メーカーのウェブサイトに厚さが記載されている場合もあります。
上記の場合であれば、タグに記載されている「085-CVT」を検索すれば、厚さが5.6オンスであることがわかります。
まとめ
以上、オリジナルTシャツを作るときの生地の厚さの選び方を紹介しました。
厚い生地のTシャツも薄い生地のTシャツもそれぞれメリット・デメリットがあるので、長く使うなら厚めの生地、着心地を重視するなら薄めの生地というように、目的に応じて最適な生地の厚さを選べるようにしておくと良いでしょう。
オンス | 厚さ | 透け感 |
---|---|---|
3オンス以下 | 非常に薄い | 透けやすい |
4オンス | やや薄い | 少し透ける |
5オンス | 普通 | ほぼ透けない |
6オンス | やや厚い | まず透けない |
7オンス以上 | 非常に厚い | 絶対透けない |
透け感はホワイトTシャツを着た場合のインナーの透け具合を表したものですが、透ける度合いはその場所の明るさやインナーの色によって変わってきますので、あくまでも参考程度にお考えください。