Tシャツのサイズ選びと測り方について
オリジナルTシャツを作るときのTシャツのサイズの選び方・測り方、日本と海外の大きさの違いなどを紹介します。
Tシャツのサイズの見方と測り方
Tシャツのサイズは一般的に以下の4つの項目で表されます。
- 身丈(もしくは着丈)
- 肩幅
- 身幅
- 袖丈

着丈・身丈の違いについて
Tシャツのサイズを測る時によく間違いやすい言葉に身丈(みたけ)と着丈(きたけ)があります。どちらも服の丈(縦の長さ)を表す単位ですが、上図を見てわかる通り、それぞれ測る位置が異なります。
身丈(みたけ)
身丈はTシャツの前面の襟ぐりの付け根(襟と肩の線が交わる部分)から裾まで長さです。
着丈(きたけ)
着丈はTシャツの背面襟ぐりの中央(縫い目の部分)から裾までの長さです。通常のシャツやポロシャツなど、襟がついているアパレルの場合は、襟の付け根の縫い目から測ります。
メーカーによって、身丈で表記していたり着丈で表記していたりするのでややこしいところですが、もっとも、一般的なシルエットのTシャツであれば、身丈も着丈もほぼ同じ長さなので、それほど気にする必要はないでしょう。
オリジナルTシャツのサイズを選ぶときに気をつけること
市販のTシャツを購入するときは、あまり深く考えることなく、自分が普段着ているTシャツと同じサイズのものを選ぶと思いますが、オリジナルTシャツのサイズを選ぶ時は注意が必要です。
日本製とアメリカ製のサイズの違い
市販のTシャツのサイズは一般的に、S、M、L、XL、XXLなどで表記されており、オリジナルTシャツの素材となるTシャツでもこれは同様です。
注意しなければならないのは、同じサイズのTシャツでも日本のメーカーとアメリカのメーカーではサイズが異なるという点です。
オリジナルTシャツの印刷会社が素材として使っている無地のTシャツは、ほとんどが海外製(アメリカ製)のTシャツなので、日本のサイズ感覚のままで注文してしまうと、想像していたサイズよりも大きめのものが届いてしまいます。
サイズが大き過ぎたからといって印刷済みのTシャツを返品することはできませんので、そうならないためにも、事前にきちんと購入予定のTシャツのサイズはチェックしておきましょう。
アメリカと日本のTシャツサイズの比較
一般的にUSサイズ(アメリカのサイズ)は日本サイズよりもワンサイズ大きめとされています。例えば「USのSサイズ=日本のMサイズ」「USのMサイズ=日本のLサイズ」という具合です。ユニクロのクルーネックTシャツを例にして、日本とアメリカのサイズ表記の違いを数字で比較してみましょう。
日本のTシャツのサイズ表
日本国内のアパレル最大手であるユニクロ「クルーネックT(半袖)|MEN(メンズ)」のサイズ表です。
日本のサイズ表 S M L 身丈 66 69 72 肩幅 45 46.5 48 身幅 50 53 56 袖丈 20.5 22 23 参照元:ユニクロ公式オンラインストア
アメリカのTシャツのサイズ表
こちらはユニクロのアメリカ版のオンラインストア「UNIQLO US」で販売されている「MEN U CREW NECK SHORT-SLEEVE T-SHIRT」のサイズ表です。
USのサイズ表 S M L 身丈 69 72 75 肩幅 46.5 48 60 身幅 53 56 50 袖丈 22 23 24 参照元:UNIQLO US
これを見ると、日本のMサイズがUSのSサイズ、日本のLサイズがUSのMサイズの数値とぴったり一致していることがわかります。
海外アーティストのライブを観に行ったときに、会場で買ったツアーTシャツを普段と同じサイズ感で買ってしまい、帰って着てみたら、ものすごくぶかぶかだった、という失敗はよくある話です。国やメーカー、さらにはTシャツの種類によってもサイズは微妙に変わりますので、オリジナルTシャツを作る時は必ずサイズ表を確認するようにしましょう。
ユニクロのTシャツでサイズ感を確認する方法
Tシャツメーカーのサイズ表を見ても実際のTシャツのサイズ感はイメージしにくいと思いますが、そんなときはどこの家庭にも1枚はある(と思われる)ユニクロのTシャツやインナーを使って、サイズ感を確かめる方法があります。
まずは、自分のクローゼットの中からユニクロのTシャツを出して、商品のタグを確認し、ユニクロのウェブサイトからその商品のサイズを確認します。
各商品ごとに上記のようなサイズ表が用意されているので、ここで普段着ているユニクロTシャツのサイズを確認し、「自分は首周り40くらいがちょうどいいな」というように確認するというわけです。
もちろんオリジナルTシャツとは製品自体が違うので、着心地は異なりますが、少なくともこれを確認しておけば、サイズ選びのミスは防げるでしょう。
サイズと身長の目安
初心者でも簡単にサイズが選べるように、下記のような身長とサイズの目安表を用意している印刷会社があります。
自分の身長からすぐにサイズを探せるので非常に便利なのですが、同じ身長の人間でも肩幅や体重は違いますので、これだけを頼りに選んでしまうのは少し不安が残ります。
あくまでも目安にする程度に留めておくのが良いでしょう。
種類 | サイズ | 身長 |
---|---|---|
KIDS | 90 | 85cm~ |
100 | 90cm~ | |
110 | 100cm~ | |
LADIES | Youth S | 115cm~ |
Youth M | 130cm~ | |
Youth L | 140cm~ | |
MENS | S | 150cm~ |
M | 160cm~ | |
L | 170cm~ | |
XL | 175cm~ | |
XXL | 180cm~ |
尚、Youth-S、Youth-M、Youth-Lというのは、アメリカでは子供用のS、M、Lという意味で使われますが、日本向けの製品の場合は女性向けアパレルのサイズ表記に用いられます。YS、YM、YLとも表記されます。
Tシャツのサイズ直しをする方法
Tシャツのサイズを間違えて注文してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか?
せっかく作ったオリジナルTシャツだからどうしても着たい、というときはサイズを直して着るという方法があります。
オリジナルTシャツは基本的に返品できない
オリジナルTシャツのような受注生産の商品は、一般的届いた商品を返品することはできません。
また、一般的なアパレルのように、「サイズを間違えて注文してしまった」「届いた商品を着てみたら思ったより大きかった」というような理由で返品交換することも不可能です。
ウェブサイトからの注文を完了した後、早めに連絡すればキャンセルが可能な場合もありますが、工場側でTシャツへの印刷が終わった後だとそれも不可能です。
自分でサイズ直しをしてみる
ミシンを使ってズボンの簡単な裾上げや丈詰めをやったことがある人なら、Tシャツのリサイズも意外と簡単にできてしまいます。
参考:ハンドメイド専科
慣れれば、サイズアップやリメイクなどもできるので自分の好みにカスタマイズすることもできるようになります。
但し、綺麗に仕上げるには、それなりに技術が必要ですし、ロックミシンを使わなければならない場合もありますので、裁縫初心者には少し敷居が高いかもしれません。
洋服のサイズお直しサービスを利用する
インターネットで「洋服 お直し」「Tシャツ リサイズ」などのキーワードで検索すると、洋服のサイズ直し・寸法直しができるサービスが見つかります。自分で直すのが難しい人はそのようなサービスを利用するのもひとつの手です。
サービスによっては大きすぎるTシャツを小さくする(サイズダウン)だけでなく、小さすぎて着られないTシャツを大きくする(サイズアップ)ことも可能です。
ただし、この手のサービスは送料などを含めると、最低でも2,000〜3,000円はかかりますので、オリジナルTシャツが1,000円台から作れることを考えると、場合によってはもう一度作りなおした方が安上がりです。人からプレゼントでもらったTシャツなど、自分で作り直しができない場合は仕方ありませんが、そうでない場合は先に見積りだけお願いするなどして、よく考えてから利用した方がよいでしょう。
まとめ
以上、オリジナルTシャツのサイズについて紹介しました。
何度も書きますが、オリジナルTシャツは一度注文してしまうと返品できません。
せっかく世界にひとつのオリジナルアイテムを作るのですから、サイズ選びを間違えて台無しにならないようにしましょう。