オリジナルTシャツを安く作るために知っておきたいプリント料金の仕組み
オリジナルTシャツを作る際に気になるのが「費用はどのくらいかかるのか?」ということですが、Tシャツプリントの料金体系は初心者には少しわかりずらくなっています。ここではオリジナルTシャツをつくるときの価格の内訳について初心者の方にもわかりやすく説明します。
Tシャツプリントの料金の内訳は主に下記の4種類に分類されます。
- Tシャツ本体の料金
- 印刷料金
- 製版代
- 配送料金
いろいろな業者のサイトをみていると、「オリジナルTシャツ作成が500円から!」などと書いているのをよく見かけますが、実際に注文しようとすると500円なのはTシャツ本体の価格だけであって、実際はそれに印刷費用と配送料が上乗せされ、最終的には2000円以上かかってしまうというのは初心者が混乱し易いよくある話です。
はじめての方がオリジナルTシャツを安く作るためには、上記の例のような掲載価格に惑わされずに合計価格をきちんと把握しておくことが大切です。それぞれのポイントをみていきましょう。
Tシャツ本体の料金
これは無地のTシャツ本体の価格です。
Tシャツ本体もいろいろなメーカーのものがあり、それぞれのオリジナルTシャツ業者によって取り扱いのメーカーは異なりますが、重要なのはメーカーよりもTシャツ生地の厚みです。生地が薄いほど価格は安くなりますが、くたびれやすく、ひどいものだと2〜3回洗っただけでヨレヨレになってしまうものもあります。最近ではほとんどのメーカーでヘビーウェイトと呼ばれる厚めの生地のTシャツを使っていますが、価格が安いというだけで薄い生地を選んでしまうとせっかくのオリジナルTシャツの寿命が短くなってしまいます。
印刷料金
こちらはオリジナルのデザインをTシャツにプリントするための印刷費用です。
印刷の種類は業者によって違いますが、そのほとんどはフルカラー印刷(インクジェット印刷、転写印刷)か単色印刷(シルク印刷)のどちらかです。印刷費用はデザイン等によって変わりますので、どれが一番安いというのは一概に言えませんが、1枚印刷する場合でしたらインクジェット印刷が一番低コストなことが多いようです。
製版代
シルク印刷の場合は印刷料金とは別に版代がかかります。
配送料金
こちらは配送料です。
業者によっては他のネット通販同様に、「合計価格が3,000円以上の場合は無料」といった無料サービスがあります。ただしTシャツ1枚だけの注文で送料無料を実施している業者はあまり多くありませんので、注文時によく確認しておきましょう。
オリジナルTシャツをできるかぎり低コストで作成するためのコツを紹介します。
販売店に売っている既存のデザインのTシャツと違って、オリジナルの場合はプリントするデザインのカラーや印刷面積などで価格は大きく変わってきます。
Tシャツ作成に限った話ではありませんが、誰でもお金を出して買物をする場合にはできるだけ安い価格で買いたいと思うのは当然です。
安く作るために抑えておきたいポイント
オリジナルTシャツをできるかぎり低コストで作成するためには、以下の6つのポイントに気をつけると良いでしょう。
- 1. 印刷の色数 → 使う色の数が少ないほど安い
- 2. 印刷する範囲 → 面積が少ないほど安い
- 3. 印刷する場所 → 襟や裾への印刷は高くなる場合がある
- 4. 作成する枚数 → 多いほど単価が安い
- 5. 納期 → 多いほど単価が安い
- 6. Tシャツの本体カラー → 白などの淡色の方が安い場合がある
つまり、1枚あたりの単価をできるだけ抑えるには「ホワイトTシャツの胸に10×10cmのワンポイントで1色のイラストをプリントする」というデザインにすれば、あとは注文数量が増えれば増えるだけ単価は下がっていきます。
とはいえ、せっかく世界にひとつだけのオリジナルのTシャツを作るのですから、なるべく制限にとらわれずに作りたいですよね。
希望のデザインでコストを抑えたい場合は、上記のどの部分を妥協するかというのを決めておくことがコツです。
オリジナルTシャツに印刷するデザインの大きさと価格の関係
オリジナルTシャツ制作におけるデザインの印刷面積と印刷料金の関係をまとめました。
印刷する範囲が大きいほど価格は高くなる
オリジナルTシャツはデザインをプリントする位置とその面積によって価格は変わります。メンズ用のTシャツにフルカラーのデザインを印刷した場合の価格を比較してみましょう。
胸にワンポイントで印刷した場合
印刷サイズ:10×10cm
価格(1枚):900円〜
フロント中央に大きく印刷した場合
印刷サイズ:30×40cm
価格(1枚):1,470円〜
Tシャツ全体に印刷した場合
印刷サイズ:92×73cm
価格(1枚):3,180円〜
このように印刷する面積が広ければ広いほど、価格も比例して上がっていきます。
例えば、チームのロゴマークをプリントしたTシャツを10枚作成する場合は、同じデザインでも中央に印刷すると1,470円ですが、胸にワンポイントで印刷する場合は900円となり、570円も安く作れることになります。
できるだけ価格を抑えて安く作りたいのであれば、デザインの印刷面積を最小に抑えるのがコツです。
子供用のTシャツは安い?
キッズ用のTシャツはメンズやレディースに比べて、印刷できる面積が小さくなります。同じワンポイント印刷でもメンズTシャツの印刷面積が10×10cmなのに対して、キッズTシャツの場合だと5×5cmになりますが印刷料金は変わりません。
これは印刷価格がプリントする位置や面積ではなく、ひとつの印刷工程あたりにかかる費用をベースに単価が設定されているためです。
子供用だから印刷も小さいし安いだろうという考えでいると、逆にメンズの同等商品よりも高くなったりしますので気をつけましょう。